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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第12章 指切り将軍
「…はぁっ…流石に反応が無くなってきたか?」
「イッてるのかどうかわからないなこれじゃあ…。目ぇ開けたまま気絶してないだろうな」
「こっちのガキはっ……もう気絶しちまってるぞ、はは…!!」
すっかり夜がふけた頃、宿舎の食堂では未だに宴が続いている。
シアンの尻から抜け落ち床に転がされたクルチ。
拡げられたその穴は、代わりに男の肉棒をくわえ込んでいた。
「‥‥‥ッ‥…ハァ‥‥ハ、‥…ァ‥ッッ‥‥」
「おっ……おっ、締ま る……!! 」
「ははっお前もう出したのか?次は俺に代われ」
意識があるのか定かでないが、奥を突くごとに柔壁が肉棒を締め上げるから、死んでいないことだけは確かである。
半分ほど開いた瞳が覗いているが、誰を見ているのか……何を見ているのか……本当に、どこかに感情を飛ばしてしまっているらしい。
オメルはすでに気を失った後だった。
「…どうした?声が聞こえんが」
「ああ副官!こいつっ…さすがにバテちまったみたいですね…!」
「気絶したのか?それでは意味がないだろう」
「別にこのままでも十分具合はいいですがっ……あ、いや」
「……」
抵抗しないシアンに腰を打ち付ける男は、副官に睨まれて肩をすくめる。
「眠っているなら叩き起こせ!叩いて駄目なら顔を水に沈めてやれ!」
「…っ…しかし水瓶はほとんど空(から)です」
「ならば司令部の地下から運んでくれば良いだろう。おい、ウルヒ!」
「──…んあ?…な、なんですかァ」
「貴様が行け!水瓶をひとつ持ってこい」
「う、えええ」
椅子に座る副官はその足元で寝そべるウルヒを叩き起した。
「地下牢へ探しに行け」
「…チッ…面倒くせぇ…」
「……何か言ったか?」
「持ってきますって!」
副官への小言を呟きながら食堂の出口に向かうウルヒ。
衣服を乱した見苦しい状態のまま、酒に酔ってフラフラと進む。
今も犯されているシアンとオメルを背後に、扉に手を掛けた。
「…ったくなんで水瓶なんか」
ギィ...
───…ドンッ!
「んっ…、あ…!?」
だがウルヒが外へ足を踏み出した時、扉向こうの何者かとぶつかった。