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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第21章 罪滅ぼし
「…これは貴方の寝衣でしょう?僕にわたせば当然、貴方の物がなくなりますよ」
「俺はこのままで構わん」
「僕もこのままで構いませんが…。汚れた服で布団に入るなと言うのであれば、裸でも」
「…ッ…駄目だ」
「何が駄目なのですか?」
スレマンに脚衣(シャルワル)を奪われ、帯も腰あても取られ、身体をまさぐられて弛んだ胸元から肌を露出させたシアン。
渡された肌着を横に置き、シアンは艶めかしく首を傾げた。
「貴方だって……さきほど欲情していたでしょう」
「…っ」
「誤魔化しはムダと思いますが」
彼は左胸に手をやり、留め具を外して上衣を完全にはだけさせた。
そして寝台を下りたかとおもえば、壁際のバヤジットの元へ歩み寄る。
「動かないで下さい、バヤジット様」
暗い部屋の隅で、バヤジットの顔が動揺するのを見逃さない。
「人は欲を誤魔化せられない……貴方も同類だ」
「……」
「信頼?信用?どうして近衛隊将官である貴方が、クルバンで……さらにギョルグである僕にそんな感情をいだくことがありえましょうか……!」
「お前は俺を見くびるのか…!?」
「貴方の僕に対する信頼が偽物だと証明したい」
一糸まとわぬ姿となって、シアンはバヤジットを誘惑する。
壁際に追いつめた相手の足に抱きつき、頬を付けた。
シュルッ...
「……!!」
下穿の内側で、下着だけを器用にほどく。
「シアン……っ」
「まだ……熱いですね」
下着がなくなり解放された男根を、衣ごしにシアンに触れられる…。
たまらずバヤジットの顔が、火をふいたように赤くなった。