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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第4章 掌握する者

「…付いていたな、男か」

「っ‥‥!!」

「ん~?…は、ははは、やっぱ男ならコレが弱点か?」

「ぁ、ん、‥…ん‥‥//」

 ラクダの手綱でも扱うように、まだ柔らかい幹を鷲掴む。

 シアンが咄嗟に身悶えたのを見た男は、そのままグニグニと指を動かして男根を刺激した。

「…ッ‥あ、あ…!」

「まだ柔らかいが……ほらどうだぁ?気持ちいいのか?どうなんだ?」

「…ッ‥‥//」

「さっさと言え!」

「…‥き、もち、い‥‥‥!!」

「ハァ、ハァ、エロい奴だなっ…」

「ふ、ぅ…ッ‥‥ァ‥!!」

 粗野な愛撫にさらされて、開発済みの男根は徐々に硬さを帯びてくる。

 表面は柔らかいまま芯が先に硬くなり、垂れていた幹が少しづつ持ち上がる。仕事の時間を思い出したかのように、従順に、男の掌に脈動を返した。

「あ…はぁっ‥ん‥‥っ」

 そして男の片手に包まれた先端では、鈴口の割れ目がひくりと動き、透明な蜜が先走る。

「へへっ…おい、もう涎が垂れてるぞ…?おねだりか?」

「ハァっ…ハァっ…!」

「仕方がない可愛がってやるか」

「──‥ッッ…んああっ」

 男はあいた掌を先端に軽く当て、鈴口全体にヌメリを塗り広げるように円を描いて動かした。

 支柱は変わらずグニグニと強く握ったまま、敏感な場所は別の手で揉み込んでいく。

「ああっ‥」

 天井に向かって腰が跳ねる。

「ハハ!こいつの…掴んでなきゃネズミみたいに逃げていっちまいそうだ!」

「先っぽ虐められるのか好きってか?」

「違いねぇ…!ヌルヌルされるのがお好みらしい」

「あはぁっ…‥‥そ、こ‥‥!!」

 裏筋を指の腹でヌルりと擦られ、引き攣った喘声が零れる。

 先端の柔らかな膨らみは水飴を練るように掌でこねられ、否応なしに快感を蓄積させられた。

 強制的に発情させられる屹立を、二人の男達に笑いながら観察される──。それは屈辱的であり、惨めだ。

 しかしこの惨めな状況こそが、シアンの身体を鞭打つがごとく頂きへと引き上げる。まったく救いのない躰だと、彼は自身を憐れまずにいられないだろうに。

「はぁ…もう我慢も限界だ!こっちを使わせろ」

「──ン‥ふ‥!!」

 お預けをくらっていたひとりが机に乗り上げる。

 そして両手で固定したシアンの顔めがけて、自らの腰を突き出してきた。


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