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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第39章 偽りの色
「‥…あう、ぅ‥ああっあぁ……!!」
精路の深奥──何かが触れてはいけないトコロに、丸い先端が当たっている。
当たっているだけで腰が砕けてしまいそうだ。
快感に従順すぎるシアンの身体は、達した後も終わりがわからず震え続けた。椅子に縛られた足のつま先が、筋が切れそうなほどに丸まっている。
そんな彼を取り囲む兵士らは、ひとつの芸術作品を完成させた彫り師のように満足げな様子でいた。
「──…シアン・ベイオルク」
その時、一連を静観していたアシュラフ王が声を発した。
「お前は西国からキサラジャに渡り、その容姿を誤魔化すため、ギョルグを名のり娼館にまぎれたな?」
「‥ッ…‥!」
「──…」
王の問いに対して、唇を噛み締めて俯いたシアン。
アシュラフは寝椅子の上で足を組み替えると、兵士のひとりに顎で命じた。
兵士は合図に従い、意地悪く笑うと、シアンの屹立から飛び出している淫具の先端を軽く叩いた。
「───~~ッ‥‥!!」
その瞬間、声も出せない衝撃の中、シアンは再び絶頂する。
焼き切れそうな背中をぐぐっ…と反らし、人形のごとくガクガクと揺れた。
「ほら陛下の質問に答えろ。どうなんだ?言わないならここを責めるぞ?」
「…‥っ~~‥アッ!‥…あああっ!ああぁああ‥//‥‥…は、‥‥ぅああ‥‥!!」
もう耐えきれないのに、兵士は挿れたままの棒をゆっくりと回し始めた。
腰から下が溶け落ちそうな狂楽がシアンを襲い、あられもない媚声が響き渡る。
霞む視界に火花が散ると、自分がまたもや達していたのだと後から知る。
根元を縛られたうえ…精路に蓋をされた男根は、何も吐き出せず、萎えることを許されず、弄ばれるだけの玩具であった。