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不倫白書 Ⅰ
第1章 初めての不倫…
 21

「あっ、あっあぁぁぁ…………」
 そして絶頂感の絶叫と共に…
 一瞬だけ、意識を翔ばしてしまったみたいである。


「……ん……ん…ぁぁ……」
 そして、ゆっくりと意識が覚醒し始め…
「ぁぁ……」
 その意識の覚醒と共に…
 ズキズキズキズキ…
 と、子宮の奥が、いや、奥から快感の余韻の疼きがしてきていた。

「どうしたの?
 そんなに感じちゃったの?」
 すると、わたしを腕枕で抱いていた男が、いや、彼が、耳元で囁いてくる。

「うん…」

 こんなに感じた事は初めてだ…

 いや、そもそも、セックスがこんなに気持ちいいとは思った事がなかった…

 まだ激しくアソコが疼いている…


「ぁん、んふん…」
 そして耳元に微かに掛かった彼の息にでさえ、敏感に…
 いや、今までそんな風に感じた事が無い位に震えてしまう。

 全身がまだ疼き、昂ぶっているみたい…

「うわぁ、耳も敏感なんだね…」

「え…」
 すると彼がそう囁いてきた。

「やっぱり、大人の女性は感度が良くて堪まんないやぁ…」

 そして彼はそう囁きながら…

「あぁん、いやん…」
 再び耳元に息を吹き、そして、舌先で舐めてくる。

「は、ふぅん…」
 わたしはそう喘ぎ、全身を震わせ、いや、鳥肌が、粟立つほどに身震いをしてしまう。

「あぁ、う、う…ん…」

「堪まらないやぁ、もう一回しようよ…」
 
「は…うぅ…」
 ピチャ、ピチャ、ピチャ…
 そして舌先を絡め、唾液を吸い、唇を舐めてくる。

 あぁぁ、もう一回なんて…
 
 あぁ、したいかも…

 わたしはこのキスに、心が融け、溶け、蕩けていく。

 セックスって、こんなに感じるモノなのか…

「あ、や、うん、んん…」
 わたしはキスを受けながら、更に昂ぶる子宮の疼き、震えに困惑と…
 また感じたいという思いに全身を震わせてしまう。

「そうだ、ね、ねぇお姉さん、名前何ていうの?」

「ぁ、あぁ…ま、マリよ…」

 そう、わたし達はお互いの名前さえも知らなかった…

「ふぅん、マリさんかぁ…
 あ、オレはリョウ…」

「リョウくん…」

「うん」
 するとリョウくんはそう呟きながら、再びキスをしてくる。

 そして…

 また、ズキズキと疼き初めてきていた…


「ね、ねぇ、リョウくん…」

 もう一回して…






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