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不倫白書 Ⅰ
第1章 初めての不倫…
 22

 そして…

 また、ズキズキと疼き始めてきていた…



「ね、ねぇ、リョウくん…

 もう一回して…」

 わたしは自らそう言う。

 そして…

 この時、完全に、わたしの中のメスの淫らな本能が…

 覚醒したのだ。



 快楽を求め…

 いや、より強い快感、快楽、絶頂感を求めるという淫らなメスの思考が…

 ううん違う…

 子宮で考え、支配される…

 メスに…

 雌に…

 牝に…

 女に…変わったのである。



「ねぇリョウくん…
 もっともっと気持ち良くしてよ…」

「え、あっ、うん…」

「わたしね…
 こんなに気持ち良く…
 ううん、こんなに感じた事なかったのよ…」

「え、あ、そうなんだ…」

「だからさ、だから、もっともっとわたしに色々教えて…」


「もっと感じさせてよ…」



 こうしてこの夜、この彼、リョウくんにより…

 夫以外のセックスの…

 より強い快楽を…

 快感を…

 絶頂感を…

 良さ、魅力を…

 感じさせてもらい、また、与えてもらったのである。



 そしてそれからのわたしは…

 子宮の思考、欲望という衝動に、操られるままに…

 オスを…

 雄を…

 牡を…

 男を…求めていく。


 それは、つまりは…

 より強い快感を求め…

 刺激を求め…

 その為に不倫に狂う、メス女に変わっていくという事であるのだ。

 
 さあ次は…

 誰?…

 どんな男が待っているのだろうか?…


 こうしてわたしの不倫行脚が…

 この夜から始まったのである。

 

  『不倫白書 Ⅰ 』

       

             fin〜♪





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