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僕のとなり
第11章 同棲
優真は父、寛貴に誘われるがまま、僕の幼いころの写真などを見せられていた。
僕が2~3歳の頃、女の子の洋服を着せられて映っている写真もあった。
それを、見ると優真は笑っていた。
「お義父さん、薫くんは本当に女の子みたいだったんですね?」
「そうだよ、佳代子が可愛らしいからって着せては写真を撮っていたなぁ…」
居間から二人の笑い声が聞こえてくる。
佳代子と僕は優真がお土産に買ってきてくれたデザートのメロンを座卓に並べた。
「さ、二人共森山さんのお土産のメロンを頂きましょう…」
そう促されると父と優真は座卓に戻って来た。
4人で仲良くメロンを食べていると、本当に幸せだと感じてしまう。
父と母は僕たちの未来を心配していたのだ。
それは、僕らにも分からない。
突然、別れてしまうかも知れなかったし、ずっと一緒に居て歳をお互い重ねてゆくかも知れなかった。
明日のことなんて誰にも分からないんだと僕は思っていた。
こんな経緯があって、両親から優真との同棲の許可を得ることができたのだ。