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僕のとなり
第13章 エピローグ
僕は、優真と一緒に暮らしてからも、たまに母、佳代子と一緒に教会に行っている。
でも、教会の人たちにはカミングアウトはしていない。

世の中にはいろいろな人がいる。

教会員だからと言っても、僕がゲイだと知ったら、やはり差別的な目で見る人や、偏見を持ってみる人もいると思う。

僕は、それが嫌でカミングアウトはしていない。
優真が時々、日曜日に休みを入れてくれる時があった。

そんな時は優真を連れて一緒に教会に行くこともあった。
優真を連れてゆくと、教会員の人たちはとても喜んでくれる。

中村牧師は特に優真のことを気にかけてくれた。

「やぁ、薫くん、友達だね?お名前は何て言うんだい?」
「森山くんですよ、先生…」

「そうか、森山くん、気軽に教会には来てくれていいからね、いつでも教会は君の事を待っているし受け容れるよ…」

中村牧師は優真が僕の恋人であり、ゲイなのだと知っているのだと思った。
別に、特別に中村牧師に話した訳ではないけれど、きっと佳代子が話したに違いない。

それでもいいと思っていた。
礼拝が終わって、お茶会になると優真はモテモテだった。

「森山くんは、本当に男らしくてカッコいいわね…薫くんと一緒に居ると恋人同士みたいに見えるのはどうしてかしら…」

そんな事も、時々言われていたけれど、心の中では悪い気はしていなかったし、ちょっと嬉しかった。

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