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僕のとなり
第2章 彼女

「ねぇ、美味しい?」
「はい、とても美味しいです…」

「あー、良かった、ルーから作るのって初めてだったから緊張したぁ…」
「そうなんですか?」

「そうよ、いつもは市販のルーで作ってるから…」

そう言うと真央は笑いながらシャンパンを飲むのだ。
僕はそれを聞くと笑ってしまった。

僕はバケットを手に取るとシチューを付けて食べた。
バケットとシチューは良く合うのだ。

「その後、仕事の方はどうなんですか?」
「仕事は順調よ…」

真央は自信に溢れた目でそう言った。
僕はその姿を見ると本当に真央には今の仕事が天職なのだと思ったのだ。

真央が毎月どれだけのお給料を貰っているのかを僕は知らない。
でも、それが知りたくてネットで調べてみたことがあった。

ネットにはこう書かれてあった。
保険外交員の年収は厚生労働省よると平均して約607.1万円らしい。

月収にすると平均給与は25.3万円。
それにプラス歩合給なのだ。

あくまで平均ではあるものの、保険外交員の仕事はそれなりに稼げる業種と言えるらしい。
それに、真央は社内でも毎月トップ5に入るほどの契約件数を取っている。

「本当に、先輩は今の仕事が天職なんですね…」
「いやだ、薫くん、先輩呼ばわりはやめてよ、付き合ってるんだから真央でいいわよ」

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