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僕のとなり
第2章 彼女
「いえ、好きですよ…」
「じゃ、飲みましょう。キンキンに冷えてて美味しいわよ」
真央はそう言うと嬉しそうに冷蔵庫からシャンパンを取り出した。
シャンパングラス2個を食器棚から取り出す。
それを持ちテーブルへとやって来た。
「シャンパンの蓋開けてくれる?」
「分かりました」
僕はシャンパンの蓋を開ける。
すると、ポンっと言う音がして勢いよく蓋が部屋の中を飛んでいった。
その音を聞くと真央はちょっと驚いたようだったけれど、とても嬉しそうに笑った。
僕はシャンパンを真央のグラスと僕のグラスに注いだ。
シャンパンはグラスの中でシュワシュワと泡立って見せる。
僕らはシャンパングラスを傾けて“チン”と鳴らし乾杯をして飲み始める。
「あー、美味しい。何でシャンパンてこんなに美味しいんだろうね?」
真央はそう僕に言ってくる。
「そうですね…」
僕はちょっと笑いながらそう言った。
「さ、食べましょう。美味しくできてるかな?」
「美味しそうですよ…」
僕はシチューを一口食べた。
口に入れるとホワイトソースの香りと鶏肉の柔らかな感触を感じた。
じゃがいもがホクホクしてとても美味しかった。