この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕のとなり
第3章 バイト
僕がそう言うと森山さんは小さな紙きれを手渡してきた。
何かメモが書いてある様だった。
「後で、見てな…じゃ、おやすみ…」
「はい、気を付けて…」
僕は2度も同じことを言ってしまった。
貰った紙切れをズボンのポケットに入れた。
ロッカーで着替えを済ませてから貰った紙切れを見てみた。
「閉店した後、俺の家でちょっと飲まないか?店の前で待ってる…」
そう、書かれてあった。
僕はどうしようか迷った。
今日は森山さんには助けて貰った恩もある。
無下にも扱えないだろう。
そう、僕は思った。
ノロノロしていると店長の佐藤さんに見つかってしまう。
何故か僕は気分がソワソワした。
僕は慌てて店長の佐藤さんに見つかる前に店の外に出た。
そこには森山さんが煙草をくゆらせながら佇んでいるのが見えた。