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僕のとなり
第4章 アパート

僕はそう言うと優真の身体を両手で押さえて突き放した。
あぁ、僕はどうしたと言うのだろう。

大野くんと優真が被って見える。
大野くんへの恋心と優真への気持ちが重なってゆく。

僕は自分の気持ちが信じられなかった。

「薫、本当に大丈夫なのか?」

尚もしつこく聞いてくる。
僕はどうしていいのか分からなくなり、テーブルの上に置いてあるビールを飲み干した。

すると、またゴホゴホとむせて咳込んでしまった。
その姿を見ると優真は余計に心配するのだった。

「大丈夫だよ、心配しないで…、それよりさ…」
「なんだ?」

「LINEの交換しない?」
「え?俺とか?」

「うん、是非…」

僕らはLINEの交換をした。
交換した後、まるで女子の様に気持ちが昂ってしまった。

僕は優真の事が好きなのだろうか。
自分でも自分の気持ちの意味が理解できなかった。

でも、僕の股間はこの時とても苦しさを感じていたのだ。

僕の心と身体はデスクトップのパソコンの裏の配線の様にこんがらがっていた。

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