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僕のとなり
第2章 彼女
僕には彼女がいる。
その彼女は同じ大学のサークルの先輩で名前を岡崎真央と言う。

僕より4歳年上で25歳だ。
某保険会社で保険外交員の仕事をしている。

出逢いは今から3か月前に遡る。
あれはまだ寒さ厳しい1月の頃の出来事だ。

僕は校内にあるマックで昼食を食べようとしてカウンター前のメニューを眺めていた。
今日の僕は何だか学食で食べる気がしなかったのだ。

ぼんやりと立ちながらレジカウンターの上に掲げられているメニューを見ていた。
その時だった。

「松崎くん、今日は何を食べるのかしら?」
「え?」

僕はそう言うと隣に立つ女性を見つめてしまった。
どこの誰に声を掛けられたのかと思ったのだ。

「お、岡崎先輩じゃないですか?ここで何してるんですかっ!?」

僕はちょっと大きな声が出てしまう。
岡崎先輩はちょっと小悪魔的にニヤリと笑ってこう話した。

「ちょっと母校が忘れられなくてサークルの後輩に会いに来たのよ。私が校内のマックに居たらダメかしら?」

「え?そ、そんな事ないですよ…」
「で、松崎くんは何食べるの?」

岡崎先輩にそう聞かれて迷っていた。

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