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僕のとなり
第2章 彼女

「え?僕ですか?」
「ええ、そうよ…」

「僕は、ビッグマックにしようかな…それとホット珈琲かな…」
「ヘビーな物食べるのね?なら、私はナゲットと珈琲でいいかな…」

僕らは店員にそれぞれ注文をした。
何故か分からないがその時、岡崎先輩が僕の分の支払いをしてくれたのだ。

僕らは窓際の4人席に陣取った。
店内には学生で溢れかえっている。

隣の席でも学生が珈琲を飲みながらノートパソコンのキーボードを叩いていた。
岡崎先輩は保険外交員としてはかなりトップクラスの契約件数を上げているらしかった。

毎月トップ5には入っていたのだ。
やり手の保険外交員と言える。

それは、後輩の僕らにもそれとなく噂で耳に入って来ていたのだ。
僕はハンバーガーを頬張りながらそれとなく聞いてみた。

「岡崎先輩は何故そんなにも、保険契約件数を多く取れるんですか?」

岡崎先輩はそれを聞くと嬉しそうにナゲットを食べながら話し出すのだ。
僕は珈琲でハンバーガーを喉の奥に流し込んだ。

「それはね、企業秘密よ…」
「秘密なんですか?」

「そうよ、だって大切な契約に結び付く秘訣なのよ…」
「そ、そうですよね。でも、僕はそれが知りたいです…」

僕はその秘密に興味があったのだ。
岡崎先輩はちょっと考えている様だった。

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