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僕のとなり
第6章 キス
季節は移いながら5月の連休を迎えていた。
5月に入ると初夏の様な暑い日が待っていた。

そんな初夏の様な今年の連休は、そんなに長期の連休ではなかった。
前半と、後半に分かれていたのだ。

それでも、中には中日3日を休みにして10連休取る人も多かった。
この大型連休は、日本民族大移動の日だと僕は毎年思っていた。

ある人は国内や海外旅行に行ったり、ある人は田舎に帰り両親に会ったり、また、ある人は自宅でのんびり連休を過ごしたり、人それぞれの連休を過ごしている。

真央はこの連休中でも、顧客にはマメに連絡を取り、カードを贈ったり、花を贈ったりして仕事に忙しかった。

優真は連休の中日以外は殆どシフトが入っていて仕事は忙しかった。
僕は僕で、連休中は殆どバイトの時間に費やしていた。

3人共、それぞれ何かしら連休中は忙しかったのだ。
それでも、そのそれぞれの連休が終わり、世の中も平常を取り戻した頃だった。

優真からLINEが来たのだ。

「また、俺の家で飲まないか?」

LINEにはそう書かれてあった。
僕は優真に会えない間、何となく淋しく感じていたのだ。

それは、恋人に会えない淋しさにちょっと似ていた。
そんな状態だったのでLINEに即返事を書いた。

「いいよ。いつにするの?」
「今日辺りどうかな?」

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