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僕のとなり
第6章 キス

僕はこのLINEに心躍った。
今日、また優真に会えるのだ。

それを今までどれだけ心待ちにしていただろうか。

「分かった、いいよ、今日そっちに行くよ…」
「薫、酒のつまみとか作れるか?」

「うん、ちょっとなら作れるけど?」
「なら、俺の家で作ってくれないか?」

「分かった、作るよ…」

優真は部屋の掃除も苦手だったが、料理も出来ない様だった。
だから、毎日ダイニングバーMに来て、飲みながら食事をしていのだ。

でも、酒のつまみを作る前に、優真のあの散らかった部屋を片付けなくてはならないんじゃないかと僕は思っていた。

「何時に来れる?」

時計を見ると午後1時を少し過ぎた頃だった。
優真のアパートは駅から直ぐで、僕の自宅からも近い。

「つまみの買い物とかするから3時くらいかな?」
「分かった、買い物までさせて悪いな、よろしくな…」

「別にいいよ、気にしないで」

携帯を閉じると僕は母、佳代子を探した。
佳代子はまたキッチンのダイニングテーブルの椅子に腰かけてテレビを観ていた。

「母さん、雑巾とか、ある?」
「あるわよ、何に使うの?」

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