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僕のとなり
第6章 キス
「お疲れ~」
そう言うと僕らは乾杯をしてビールを飲んだ。
優真は出来上がったおつまみを見て感動しているらしかった。
「薫、お前本当に料理が上手いんだな?」
「そうかな?好きなだけだよ…」
「女だったら、いい嫁になるの間違いなしだよな…」
「やめてくれよ、僕は女なんかじゃないよ…」
そんな事を言いながらも優真は肉じゃがを箸で掴み口に運んでいた。
「薫、マジで旨いぞ…味も薄味で丁度いい…」
「そうでしょ?麺つゆは万能調味料なんだよ、家では煮物は殆ど麺つゆで作るよ…」
「麺つゆ凄いなぁ…」
優真はとても驚いている様子だった。
僕はそれを見てちょっと得意げだった。
「ネギまも食べてみてよ…」
「そうか、ネギまも旨そうだな…」
僕はその姿をジッと見つめていた。
感想が聞きたかったのだ。
一口食べるなりこう言ってきた。
「薫、マジでこれもいい塩加減で旨いぞ…焼き具合もいいし…」
「そう?それなら良かった…」
僕はそれを聞くと凄く嬉しくなった。
優真はアサリの酒蒸しを食べては唸り、えのきバターを食べては感動していた。