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僕のとなり
第6章 キス

その後、肉じゃがのじゃがいもに火が通って柔らかくなっていた。
直ぐに豚バラ肉をちょっと大きめに切ってじゃがいもや他の野菜の上に載せてゆく。

蓋をして少しだけ火にかけ、肉に火が通ったら出来上がりだった。
最後に、えのきバターを作る。

えのきは礎を切って取り除いて小分けにバラしておく。
フライパンにバターを入れて焦げないように少し熱する。

そこにバラしたえのきを入れてゆく。

えのきに完全に火が通る前にフライパンの縁に沿わせるように醤油を適度に回し入れていけば出来上がりだ。

この一連の僕の料理を見て優真は深く感動しながらも煙草をくゆらせ突っ立っていた。

「ぼんやりしてないで、料理を運んでよ?」
「お、そうか、手伝おうか…」

僕は、肉じゃがを皿に盛り、それを手渡した。
ネギまは丁度良く綺麗に焼き上がっていた。

アサリの酒蒸しも美味しそうな磯の香りを放っている。
えのきバターも醤油とバターの香りがしてその香りが漂ってくる。

小さなテーブルは一気に華やかになった。

「じゃ、俺、ビール取ってくるわ…」
「よろしく…」

優真はそう言うと冷蔵庫からビールを取り出しテーブルへと持ってきた。
お互いビールの蓋を開ける。

“プシュ”と言う音がして缶ビールの蓋が開いた。

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