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僕のとなり
第7章 告白

「薫、お前、俺にキスしたんだぞ…」
「え?マジで?」

僕はそれを聞くと耳まで顔が赤くなるのが分かった。
どうやら僕は酔った勢いで優真にキスをしてしまったらしい。

それを聞くと僕の心臓はまたしてもドキドキと鳴ってゆくのだ。

彼は戸惑っている様に見えた。
でも、僕の心臓はバクバクと鳴っている。

(優真にキスしたなんて…僕はなんてことしちゃったんだろう…)

心の中は後悔の念でいっぱいになった。
もう、きっと彼に嫌われるに違いないと、僕は思っていた。

優真とは気軽に会えて、こんな風に気楽に飲める関係を壊したくなかった。
でも、僕の気持ちを抑えることはできなかった。

この時、僕は自分の気持ちにようやく気付いた。
僕は、優真の事が好きなのだ。

それが、ようやく分かった様な気がした。

「僕を、嫌いになった?」
「そ、そんな事はないさ…」

彼はそう言うとまた煙草を吸い込み、吐き出した。
僕はこの時、自分の気持ちを伝えようと思った。

嫌われても構わない。
自分の想いを彼に伝えたかった。

玉砕しても構わない。
嫌われたとしたら今日で優真と会えるのが最後になるかもしれない。

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