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僕のとなり
第7章 告白
それでも、いいと思った。
僕の心臓はドキドキ、バクバクしていて、股間が少し苦しくなるのを感じた。
それでも、僕は言わずにはいられなかった。
優真は僕の目を見ようとしない。
僕は優真の茶色い瞳をジッと見つめていた。
「ゆ、優真、聞いて欲しい事があるんだけど…」
「な、なんだ?」
僕は、ちょっとためらったけど伝えない訳にはいかなかった。
声を少しだけ押し殺して言う。
「ぼ、僕は、ゆ、優真のことがす、好きなんだ…」
それを聞くと彼は持っていた煙草を指から離し落としそうになりそれを片手で拾おうとしてしまった。
「アチっ…今、薫、お前何て言ったんだ?」
優真は慌てて煙草の火を消した。
僕はまたしても小さな声でこういう。
「僕は、優真の事が好きなんだよ…」
「ま、マジか?」
コクリと頷く。
「マジだよ、バイト先でさ、僕を変な客から助けてくれたでしょ?その時から好きだったみたいなんだ…」
優真の瞳孔は大きく開ききっている。
相当な驚き様だった。