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僕のとなり
第9章 発覚
僕は突然ハッと目が覚めた。
腕時計を見ると夜中の2時だった。

ベッドの隣には裸で眠っている優真がいた。
僕は、数時間前のことを思い出していた。

(そうだ、初めて優真とセックスしたのだ…)

そう心の中で呟いた。
後悔とか罪悪感とかは感じてはいなかった。

ただ、好きな人と好きなセックスができたという満足感が僕の心を満たしていた。
僕は、母、佳代子の事が気になっていた。

この時間に僕が家に帰っていなければ心配するだろう。
今夜泊ってくるとは言ってはいない。

僕は優真の身体をゆすって起こした。

「う、ううん…な、何だ、薫、どうした?」
「僕、家に帰らないと…母さんが心配してる…」

「そ、そうか、心配するよな…帰るのか?」
「うん、帰るよ…」

僕はベッドの毛布の海かを足元からスルリと抜け出して、素早く服を着た。
優真は眼鏡を掛けるとベッドから僕のその姿を見ている。

「じゃ、僕はこれで帰るから…」
「ちょっと待てよ、こっちへ来いよ…」

「なに?」
「いいから、来いよ…」

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