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僕のとなり
第9章 発覚
僕がベッドの側に行くと優真が僕の腕を掴み引き寄せてキスをした。
「気を付けて帰るんだぞ…」
「うん、分かった、ありがとう…」
「家に着いたらLINEしてな…」
「うん、分かったよ…」
僕はそう言うと玄関へと歩いてゆく。
「じゃ、またな…」
「うん、またね…」
そう言うと僕は玄関の扉を閉めた。
扉はパタンと言う音がして閉まった。
外に出ると真っ暗で街の外灯と信号機の灯りだけが見えた。
自宅まではそう遠くはない。
僕は速足に自宅へと向かった。
家に着くとポケットから鍵を出して、玄関の鍵を開けて家に入った。
玄関の引き戸をそっと静かに閉める。
僕の家の玄関はちょっと広くて、玄関を上がると板場の廊下になっていた。
すると、玄関の電気がパッと付いたのだ。
佳代子が心配そうに玄関を上がった廊下に立っていた。
「薫、こんな時間までどこに行っていたの!?」
佳代子は少し怒ったように僕に言う。
「友達の家で飲んでて、酔っぱらっちゃって、そのまま眠ってしまって、気が付いたらこんな時間になってたんだ…心配かけてごめん…」