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僕のとなり
第9章 発覚

これは、喜ぶべきことなのだろうか。
それとも、波乱の幕開けなのだろうか。

そう思いながらも心の奥底では嬉しくないと言えば噓になる。

「うん、構わないよ…」
「なら、近いうちに家に連れてきなさい…」

「分かったよ、母さん…」

佳代子は、母なりに僕のことを案じて、想ってくれているのだと感じた。
母は母なりにゲイである僕を受け容れようとしている様だった。

中村牧師は僕らの様子を見ると微笑んでこういった。

「もう、お話しは済みましたか?大丈夫ですか?」
「はい、私なりに薫のことを考えてみようと思います…」

「薫くんは、どうですか?」
「はい、僕も母の気持ちを考えてみたいと思ってます…」

「そうですか、なら良かった…最後にイエス様に一緒にお祈りをしましょう…」

僕らはその言葉で祈ることをした。
祈っていると何故だか心がとても穏やかになり、落ち着いてゆくのだった。

こうして僕は、母に優真を会わせることになってしまった。
しかし、その前に真央のことが頭に浮かんだ。

真央にどう説明したらいいのだろう。
僕は、悩み始める。

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