この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕のとなり
第9章 発覚

その前に、自分自身の保身もあったのだと僕は思っていた。
自分の息子がゲイだと知られれば、教会にも行きづらくなる。

それを、考えての事だったのだろう。
そう、僕は思っていた。

佳代子はまだ僕がゲイだと言う事を受け容れられない様だった。

「薫、あなたは本当にゲイなの?」
「うん、自分でも分からなかったんだけど、最近それに気づくようになったんだ…」

「正直、お母さんは悲しいわ…あなたは松崎家の一人息子なのよ…私は普通に女性と恋愛して、普通に結婚して、普通に家庭を持って、孫の顔が見たかったわ…」

僕はそれを聞いて、普通ってなんだろう。
そう、思ってしまった。

普通の女性と交際して、普通に結婚して、普通に家庭を持って、普通に子供が生まれる。
それが、当たり前なのだろうか。

僕ら、ゲイやレズビアンの人たちは生産性が無いと言われて差別される。
その、生産性って何?

単に、子供を産む事だけなのだろうか。
それだったら、産んだ後子育てもできない夫婦は沢山いるではないか。

どこが、普通なのだろう。
僕は佳代子の話を聞いてそう思ってしまった。

そんな事を考えていたら、また佳代子が話しかけてくる。

「薫、その今付き合ってるって人、今度、私に紹介して頂戴…」

僕はその言葉を聞いて驚いてしまった。
優真に佳代子は会いたいと言ってきたのだ。

/124ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ