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12歳年下の彼とバレンタインする話
第10章 2月14日 バレンタインデー
テラスハウスと言うのは
最近近所にも増えて来てて。
可愛い感じの2階建ての建物が
横並びにずらっと並んでいて
それぞれに独立した一戸建てで
ありながらに隣と壁を共有する事で
建築コストを抑えられると言う物。
建築コストが安いと言う事は、
当然借りる側の家賃も安くて、
最近増えて来てるタイプだから
新築の綺麗な物件が多い。
このテラスハウスと言うのに
似たような感じで
壁を共有する建物の
タウンハウスと言うのがあるけど。
テラスハウスとタウンハウスは
外見的には同じ様に見えるけど。
この両者の違いは、
敷地を共有するかしないかにあって。
どっちも扱いとしては
昔風の言い方をすれば長屋だ。
そう、お洒落長屋。
私の近所にも…この10年位で
普通のアパートよりも
このタイプのテラスハウスが増えて来てて。
お手軽に一戸建ての気分を
味わえるし上下階の騒音を
気にしなくていいと人気がある。
それに…兎に角、外見が可愛い
のが多いのが特徴だ。
物件によって屋上があったり
ちょっとしたお庭があったり。
専用の駐車場があったりする。
テラスハウスは新婚世帯向けの
建物が多いので、部屋数も多くて
隣と壁を共有するから、
騒音が問題視されやすいんだけど。
その辺りの対策をバッチリしてる
建物とかもあるそうで…。
港斗君が話をしてる所は
ずらっと並んでるタイプじゃなくて
2軒ずつ並んでるのが、3棟ある感じの
テラスハウスだから。片側の壁は
隣のテラスハウスと共有するけど。
片方が…自分の所だけになる形らしく。
お庭と広めの駐車場もあるとの事で
車2台置けるからと言う事だった。
『さ、巴さん…
そろそろお風呂から上がって
…リビングに行きましょうか?』
バスルームを後にして、
洗面を済ませて、
髪の毛を乾かして
肌を軽く整えて。
エアコンが効いたリビングに
ふたりで一緒に移動する。
今日はバレンタインだから
チョコレートを食べる日だと
彼が言うので、前に
彼にプレゼントした
チョコレートの味のする
ローションでチョコレート風味にした
私を彼が…食べるのだ…そうだ…。
『さ、巴さん…こっちですよ』