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12歳年下の彼とバレンタインする話
第6章 ナイトデザートビュッフェ
『あれ?ビュッフェ…?』
ビュッフェって聞いてたのに
特大木製プレートが届いて
彼も不思議そうな顔をしていたが。
ここのビュッフェは
置いてあるのを取りに行くのではなくて。
テーブルシェアするスタイルらしく。
欲しい物をスタッフの方が
テーブルまで運んでくれるのだそうだ。
17:30~19:30の時間に入店して、
21:30クローズまで居れるらしい。
アルコールは有料だが、
ソフトドリンクも
テーブルで注文するスタイルだ。
それにしても…この
木製プレートのボリュームが凄い。
お代わり用のミニサイズの
スイーツがワゴンの様な物に
乗っていて、これを食べたら
お代わりどうぞ~って感じなのだが。
これを食べきって…から…
あの…お代わりのスイーツを
食べられる人は…それこそ
彼みたいな沢山食べる人じゃないと無理そうだ。
まず…スイーツだけでも…
20種類近くあるし…。
それに…メインになる料理も
それなりのボリューム感だ。
モナコの郷土料理の
「かぼちゃのバルバジョワン」
スウェーデンの野菜料理の
「ピッティパンナ」
白いソーセージの煮込み
「ブータンブラン」
クレープ生地が入ったグラタンの
「フィッセルピカルド」
フランス・ジェノバ地方のピザ
「ピサラディエール」
白い牛肉の煮込み「ブランケット」
鶏ときのこの猟師風煮込み
「プーレシャスール」
お代わりどーぞみたいな感じに
言ってくれるけど…、
いや、結構なボリュームですよ??
サラダもついてるし…。
『ピッティパンナって可愛いですね、
何か…フライパンの中の
小さなものって意味らしいですよ』
確かに小さくカットされた
さいころ状態の具材が
賑やかで可愛らしい料理だ。
「これ…美味しいね…、
鶏肉のトマト煮みたいなの」
イチゴのスイーツだけじゃなくて
色んな国のお料理も
一緒に楽しむことが出来る感じで。
お飲み物は…ワインでも
良かったんだけど。
神戸の地ビールを頂く事にして。
『巴さん…スイーツ、
気になるんじゃないですか?
食べて貰って良いですよ?
食べきれないの僕が食べますし』