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君とセカンドラブ
第9章 明日香の危機

男たちにリネン室に連れ込まれた以外は
楽しい修学旅行を過ごすことができた。

あの一夜の事は胸にしまっておこうと
明日香は女子グループと一緒にいる間は
努めて明るく振る舞った。

帰りの新幹線の中では
遠く離れた席から
明日香をチラチラと何度も見つめてきて
目が合うとスマホをかざして
『この中にお前のヌード写真があるのを忘れるなよ』といやらしく笑いかけてきた。

「やだ…霧島ったら、私たちに気があるのかしら…
やたらとこっちを見てくるんだけど」

不良グループに狙われては叶わないと
優香里はスマホを取り出してゲームをするフリをして霧島と呼んだ例の四人組のリーダー格の男から顔を背けた。

これから事あるごとに奴らに呼び出されては
体を弄られるのだと思うと寒気が止まらない。
まだまだガキのようだから
おっぱいを揉んだり吸ったりするだけで満足してもらえるだろうけど、
そのうちペニスの成長と共に
本格的に挿入を求めてくるに違いない。

あんな奴らに処女を捧げるなんて真っ平だと思った。
出来ることなら、奴らにバージンを奪われる前に
ちゃんとした優しい男に処女を捧げておいた方がいいかも…

ちゃんとした男…

不意に明日香の脳裏に義理の兄である遼太の顔が思い浮かんだ。


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