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君とセカンドラブ
第12章 夫婦の営み、兄妹の営み
タクシーの中で股間を弄られて
葵はすっかり欲情していた。
発熱でもしているのかというほどの赤い顔をして
はあはあと荒い呼吸をしていた。
狭い浴室だが
このまま混浴してハメてやるのも面白いかなと
疲れているにも関わらず誠一の股間も熱くなり始めていた。
「ただいま、お父さんが帰ってきましたよ」
呼吸を整えて玄関を開ける葵は
すっかり妻ではなく母親の顔になっていた。
『どうせ誰もいないのに、そんな明るい声を出して虚しいだけじゃないか』
そう思いながら葵に続いて家の中に入った誠一は我が目を疑った。
なんと、息子の遼太と葵の連れ子である明日香が二人並んでおとなしくダイニングテーブルに着席していたからだ。
「父さん、お疲れ様」
遼太は誠一の労をねぎらって声をかけてくれたが、
明日香はうつむいて黙ったままだった。
「こ、これは?」
「みんな、あなたの帰りを心待ちにしていたのよ」
「そうか…そりゃあ嬉しいな」
顔を見せただけで誠一が着席すれば
プイッと顔を背けて二階に上がってしまうのではないかと思ったが、誠一が席についても遼太と明日香は席を立たずにいてくれた。
「こりゃあ、どうしたことだい?」
誠一は我が目を疑った。
まさか四人で顔を付き合わせる日がこんなにも早く来るなんて思いもしなかったからだ。