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君とセカンドラブ
第12章 夫婦の営み、兄妹の営み

「明日香ね修学旅行に行ってきたのよ」

葵が沈黙を破って話し始めた。

「おお、そうだったね…
どうだい?楽しかったかい?」

誠一がここぞとばかりに話題を広げようと
明日香に問いかけた。
それでも相変わらず明日香は押し黙って何も言わない。

「明日香がね、父さんにもお土産を買ってきたんだよ」

な、明日香?
君から渡してあげなよと
遼太に催促されて、明日香は渋々にポケットから例の使い捨てライターをテーブルの上に置いた。

「やあ、これは素敵なお土産をありがとう」

誠一は『京都』とプリントされている100円ライターを大事そうに手で包み込んだ。
おまけにうっすらと涙さえ浮かべていた。

「どうせつまらないものだと思っているクセに」

明日香のこの夜始めての第一声がひねくれた言葉だっただけに遼太は吹き出しそうになった。

「いや、そんなことはないよ
大切に使わせてもらうよ」

「いいなあ、父さんのは…
普段から使えるもんな」

遼太は新撰組の法被よりも100円ライターの方が記念品として値打ちがあるような気がした。

「そうだ、私からもお前たちにお土産があるんだ」

そう言ってキャリーバッグから小さな包みを取り出した。

「はい、これは明日香ちゃんに…」

面白くなさそうにしながらも
明日香はお土産を受け取った。

「明日香、開けてみなよ」

遼太に促されて、明日香は包みを開いた。

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