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君とセカンドラブ
第14章 招かざる客
スースーと寝息を立て始めた星羅の頭をナデナデしてやる。
ものすごく柔らかくて手触りがいい。
きっとサロンに通って上質なシャンプーとトリートメントをしているんだろうなあ…
髪を触っているだけなのに
股間がムズムズしてくる。
勃起の兆候だ。
眠っている星羅に襲いかかってやろうか…
そうだ!記念に星羅のヌードを写メしちまおう!
そう思ってスマホを手にした途端に
タイミングよく着信のコールがあった。
『親父からだ…』
そうか、葬儀の日取りが決まったという連絡だろうな。
遼太は忘れかけていた義理の祖母の葬儀の事を思い出した。
「はい」
星羅を起こさないように
そっと部屋を抜け出して一階のリビングに降りて通話を開始した。
『遼太か?
葬儀の段取りが決まったぞ
明日の夜が通夜で明後日のお昼ちょうどに葬儀だ』
明日の昼にでもそちらを出れば通夜にも間に合うよなと、こちらの都合も聞かずに早口で捲し立てた。
「オヤジ…その事なんだけど…
オヤジに会いたいって来客があったんだけど…」
『客人?はて、誰だろう?』
「星羅さんって女性だよ
ほら、父さんが先日に秋田に出張したじゃん
そこで知り合ったって言ってるんだけど…」
秋田の出張というワードで思い出したのか、
誠一は「あっ!」と驚きの声を上げて沈黙した。
「もしもし?追い返すのも悪い気がして
今夜はここに泊まってくださいとお願いして、今、僕の部屋で休んでるんだけど…それで良かったんだよね?」
『ん?ああ…そうだな…うん、それでいい
いや待て!さっきお前の部屋で休んでいると言ったよな?じゃあ…彼女と一緒に寝るって言うのか?』
「やだなあ、そんな失礼なことはしないさ
僕は一階のリビングのソファで寝るつもりだよ」
星羅は父の仕事関係の方だろうと思ったから
ちゃんと失礼のないように接待しますよ言ってあげた。