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君とセカンドラブ
第17章 親子だけど親子じゃないよ
明日香が目を覚ますと
誠一のベッドに横たわっていた。
狭いシングルベッドだけれど、
隣には誠一がいて、明日香を抱きしめていた。
「精一さん…」
「気がついたかい?
激しく逝きすぎて失神したんだよ」
中2とはいえ、ハーフゆえに体格もある明日香を抱き上げてベッドまで運んでくるのは一苦労だった。
「私、セックスで失神するなんて思わなかったわ」
「それほどまでに気持ちよかったのかい?」
「ええ、私、誠一さんに夢中になりそうだわ…」
そう言ったきり、明日香は口を閉ざした。
「ん?明日香?どうした?」
明日香は何も言わずに涙を流した。
明日香の心には誠一を独り占めしたい欲望が大きくなってゆく。
今、口を開けば出てくる言葉は母と別れて欲しいという願望を話してしまいそうで怖かった。
明日香がそこまで誠一を求めているとも知らずに、バスルームでの続きをしようと誠一の手は明日香のおっぱいを揉んでくる。
「イヤ…」
明日香は誠一の手を払い除けた。
「どうした?セックスを続けようじゃないか」
「私、自分が怖いの…
これほどまでに誠一さんを愛してしまった自分が怖いの」
「何も怖がらなくていい。
すべてなすがままに自分に正直になっていいんだよ」
自分に正直であればいいと誠一は言う。
ならばと、明日香は思いきって本音をぶつけた。
「誠一さん、母と別れてください」
「えっ?」
「誠一さんの心も体も明日香だけのものにしたいの」
「ちょっと待ちなさい」
誠一は明日香に冷静になりなさいと諭した。
自分と明日香は40も歳が離れているのだ。
歳の差など関係ないと思いたいが
さすがに40歳の年齢差はバカげている。
どうしたものかと誠一は思案した。