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君とセカンドラブ
第18章 新しい家族の形
「あのさあ…
結婚って何だろうね…」
遼太が心のモヤモヤしたものを吐き出すように
ポツリと告げた。
三人の眼差しが遼太の次の言葉を待って
痛いほどの視線を感じた。
「離婚だの、結婚だの、歳の差なんて
枠にハメようとするから話がややこしくなるんじゃない?」
言葉を選びながら声にする度に
ある形が遼太の頭に浮かび上がってきた。
「お前にはまだわからないんだよ
本当に愛する女を自分の妻にして入籍することが愛に報いる事なんだよ」
父の誠一は、
中学生の女の子にペニスを挿入したのを差し置いて、この期に及んで倫理観を遼太に説こうとしていた。
「結婚、離婚って言ったって
紙切れ一枚の事だろ?
そんなの関係なしに世間的には今のままで
父さんも葵と戸籍上は夫婦でいいじゃん
紙切れ一枚でたった一人の女とだけセックスするなんてバカげているよ」
遼太以外の三人は
彼が何を言いたいのかわからずにいた。
「つまりさ…この家の中では家族なんだから
葵も明日香も好きな男とセックスすればいいじゃん、『この人』って決める意味がわかんないよ」
「じゃあ、何か?
お前も明日香とセックスしたいってことか?」
「それのどこがいけないのさ、
いいじゃん別に、僕が明日香を抱こうが葵を抱こうとしても」
どさくさに紛れて遼太は葵と堂々とセックスしたいと白状した。