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第18章 新しい家族の形

「ちょっと待ってよ！
私、そんなことは許さない！
私とあなたが離婚するのは仕方ないとしても
どうして明日香を選ぶのよ！
この子はまだ中学生なのよ
母親の私の同意なしで結婚もできないし、
それに、あなた、自分の年齢がわかっているの？
明日香とは40歳も年齢差があるのよ？」

葵は信じられないと、見境のなくなった夫の誠一を罵倒した。

「歳の差なんて関係ないわ！」

明日香もムキになって口を挟む。

「あなたはまだ子供だからわかっていないのよ！」

葵は今にも明日香の横っ面をビンタする勢いだ。

女同士の言い争いに
遼太と誠一はたじろいだ。
何か言おうとして口を開きかけると葵にキッと睨まれて話すきっかけを失ってしまう。

「私、もう子供じゃないもん！
誠一さんとセックスもしたんだから！」

明日香の告白に遼太は椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。

自分が女にしてやった明日香を父に寝取られた？
おいおい、なんだそりゃ！

てっきり自分が体を求めれば股を開く都合のいい女にしてやろうと思った打算が打ち砕かれて行く。

「セックスした？って…」

中学生でまだまだ子供だと思っていた明日香が
夫の誠一のペニスが貫いているのを想像して
葵は吐き気を催した。

「あなた！ロリコンだったなんてショックだわ！」

今度は夫の頬を打ちたい気分に駆られた。
それを思い止まらせたのは
自分だって20歳は年下の息子の遼太に先程までハメられて狂うほど喘いでいたのだから
強気にはなれなかった。