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第8章 　取引先の　社長

全裸で　中に柔らかな素材の手錠に
麻衣の両手が拘束され
万歳をするように　部屋の中央で吊るされ　
両の足を付けた姿で立つ傍に
社長が近寄って来る
　
ロープを抱え　社長は麻衣の首に
輪に成った部分を掛け　結び目を幾つか
作ったロープを　乳房から股間へと回して
首に回した　ロープを潜らせ　股間を覗き込み
二枚の肉ビラを開いてベージュのバイブを
股間に押し付ける様に埋め込み　ロープを食い込ませ
首で一度　止め社長の手が動き続け　縄を通す音が続く
社長が満足そうに　離れて見つめ　手に掛けられた手錠が
音を立て引き上げられ　麻衣はつま先立ちで立つと
合成皮のシートに座った　社長がビールを口に運び
麻衣の　体を這う縄を　見つめていた

亀甲縛り　菱形の形を　首の下に　乳房を覆うように
お腹に二つ　結び目を付けた縄を引き　
麻衣の体の上に描かれた縄模様を　社長は見つめ続け　
麻衣は膣で唸りを上げるバイブの振動に
苦悶の表情で　喘ぎを上げ続けていた

後ろ手で　硬直した体が息を戻した時
ロープが解かれ　手首を摩っていると
白いワインの入ったグラスを渡されて
乾いた喉は　冷たくキリリとしたワインの酸味は
麻衣の喉を　体を喜ばせ　半分ほどを一気に飲み
深く息を吐き出して　優しく見つめる社長を見て
はにかみを見せた