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生贄の 人妻
第8章  取引先の 社長
荒い息で 両手を吊るされ放心した体が 
モーターの音と共に下がり 麻衣の足が床に付けられて
両手の拘束を外され ベッドに座るよう言われ
体にロープを巻いたまま座り 社長が差し出してきた
ワインを口にして 息を吐き出した
社長が大きなデジタルカメラを抱え 麻衣の横に座り

「 麻衣さんの白い肌には 赤が似合うね 」

嬉しそうに 麻衣に写した写真を見せて来る
麻衣は放心した体で 写真を眺め 途中から
写真に釘付けに成っていた

・・・これが わたし ・・・・・

黒い背景に 赤い縄で縛られた白い肌が浮かび
両手を上げ 快感に耐え苦悶する表情を捕らえ
白い乳房の中心に有る 薄桃色の乳首の先が
立っている所まで鮮明に写されて
白い肌に赤い縄が体に巻かれ 恍惚とした表情を
見せる自分の姿を見て 

・・・ 綺麗 ・・・

体を這う菱形のロープの模様が 
隠微さを醸し出す
写真の中の自分を眺め続けて居た
最後の4枚を社長が見せて来て

「 良い写真が撮れたよ 」

嬉しそう スライドさせ 二つの胸を黒い髪が覆い
体をくねらせ 髪が流れ 白い膨らみを見せ
苦悶する表情が 3枚続いた後 口を開け
小さな顔が手錠を見上げるように顔を上げ 
固く閉じた目で 叫びが聞こえる様な表情を
捕らえた写真を嬉しそうに見せた

並んで座り 二人ワインを傾け
優しい目で 麻衣を見つめ

「 疲れたか? 」

麻衣は 赤い縄で巻かれた体で

「 すこし・・・ 」

ワインのグラスを傾け答え
社長の顔を見た

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