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生贄の 人妻
第15章 3月15日
4月

拓哉のいないマンションで
ソファーに座り お気に入りの紅茶を
口にして 溜息を吐き出す

拓哉が赴任して 3日目の土曜日訪ねた時
このまま 此処で一緒に暮らそうと言われたのを
押しとどめ 月曜日マンションへ戻り
軽く掃除機をかけて 拓哉の居ない 
広い部屋を見渡していた

森は 土曜日曜 裸の麻衣を抱きしめ
唇を重ねて 乳房を膣を愛撫するだけで
森の股間の物は 項垂れたまま 麻衣と
体を重ねることは無かった

明日から二日間 また森と同行しての出張が
立ち上がり バックに下着と着替えの
ブラウスを二枚入れて準備を済ませると 
夕食の準備を始めた

**

5日

急行に揺られ 森と同行して 取引先への挨拶
電車の乗り換えを検索して 午前に2社 午後に2社
回り 3社目の挨拶の後 夕食を終えて
ホテルの部屋へ入った 1日に5つの会社を回る
強行軍 明日も隣の県に移動して 午前に2社
午後に2社を回る ハードな日程だった

各社 人事異動で 担当者が変わったり
担当だった者が 昇格して引き継ぎの名刺交換等
慌ただしく 時間は過ぎていた

椅子に座ってビールを傾ける森が

「 疲れたか?  」
労いの言葉を掛けてきた
ピンヒールを履いて 森の後を付いて
各社を回った疲れは 脹脛が教えて来る
スーツを脱いで 裸に成り

「 シャワーしてきますね 」
白いお尻を見せて 熱いシャワーを浴びて
砂埃を被った頭を洗っていく 
ビジネスホテルの 小さなシャワールーム
麻衣は熱いシャワーを浴び続けて
体の汚れを 落とし 髪を乾かして

「 部長! 」
声を掛け ベッドに横になった

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