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生贄の 人妻
第16章  取り残された 夫達
ホテルに戻った麻衣は 森から鍵を受け取り
二人エレベーターで上層階のスウィートに向かった
バックの中の携帯が震えたのを感じて
部屋の前で 隣を見ると麻衣に目も合わせず
森が部屋へ入って行くのを見て 麻衣も部屋に入り
バックから携帯を取り出して 拓哉のラインを読んだ

・・・部長の机の上に ボールペン忘れた・・・

麻衣の指先が動き直ぐに返信を

・・・OK 大丈夫よ ♡ ・・・・・

明日は 森から鍵を預かって お部屋掃除すれば・・・
ジャケットを脱ぎスカートを外して 光沢のある深緑の
上下を脱いで 白い肌を部屋に見せ 浴室へ入って行った

翌日 駅に着き 無言のまま改札を抜け 歩み去っていく
森の後ろを 距離を開け 付いて行き 階段に向かう処で
荒い息を吐き 森の腕を掴んだ 振り向いた森に
潤んだ目で

「 お部屋の鍵・・・・ 」

森は荒い息を吐き 腕を掴んでくる麻衣を見て
目を輝かせ麻衣に鍵を渡して来る

「 何時頃 お戻りに成ります? 」

潤んだ目で見上げ囁くように言うと 歪な光を浮かべた目で

「 急いで 終わらせてくる・・・ 」

森は背中を返し 階段を足早に上がって行った
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