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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
10
くっ、ビッケのくせに…
わたしはこの約半年間、いつの間にかにビッケに…
和哉にすっかり心を許し…
いや、もうすっかり分かっている、いや、いただけに悔しく…
無償に腹が立っていた。
「ええっ、悠里さん、今更なんですかぁ?」
わたしはこの複雑な気分を少しでも紛らわそうと、『Bar Bitch』を訪れ、軽く、簡単に、この10日からの事を彩ちゃんに話した…
そしてこの少し含み笑いを込めてのこの応えである。
彩ちゃんにしかこんな話しはできないし…
「え、今更って?」
「えぇ、ホント今更じゃないですかぁ」
「え?」
「もぉ、なんだかんだいったってビッケくんにベッタリでしょうよぉ」
「え、ベッタリって?」
「もぉ、マジ、トボケるんですかぁ」
と、彩ちゃんは少し呆れ気味で言ってくる。
「え、あ、あぁ、うん…」
そう、彩ちゃん言う通り…
わたしはトボケていたつもりであった。
「ダメですよぉ、そんなおトボケは、わたしには通用しませんからねぇ…
それにわたしが一番の悠里さんの理解者なんですからぁ…
悠里さんの想いや考えなんてぇ、手に取る様に分かるんですからぁ…」
確かにそうである…
なんだかんだでこの彩ちゃんとは昔から、そしてこうして親密な関係になってもう10年以上になるからだ。
「もうビッケくんの存在を認めちゃえばぁ」
「え、あ、い、いや…」
「もうビッチ女は卒業しちゃえばいいんじゃないですかぁ」
「あ、い、いや、う…」
だが…
わたしは彩ちゃんに云われなくたって、そんな事はとうの昔から考えてはいたのだ。
だけど…
わたしとビッケ、和哉の間には9歳差という大きな年齢差という壁が立ち塞がっているのである。
「そんなぁ、年齢差なんてぇ、まだ今は考えなくたっていいんじゃないのかなぁ…」
と、こんな考え、迷い、想いも彩ちゃんにはすっかり見抜かれているのだ。
「今はまだぁ、もっと素直になっちゃえばぁ…
ホントはこの前の事で分かっているくせにぃ」
この前の事…
それはわたしのオックン事件の事である。
そのくらいに彩ちゃんは何でもわたしの事を分かっている、いや、理解してくれている存在といえたのだ…
「うーん…でも…」
「もぉ、でもってなんですかぁ?」
「え、あっ、うん…」
くっ、ビッケのくせに…
わたしはこの約半年間、いつの間にかにビッケに…
和哉にすっかり心を許し…
いや、もうすっかり分かっている、いや、いただけに悔しく…
無償に腹が立っていた。
「ええっ、悠里さん、今更なんですかぁ?」
わたしはこの複雑な気分を少しでも紛らわそうと、『Bar Bitch』を訪れ、軽く、簡単に、この10日からの事を彩ちゃんに話した…
そしてこの少し含み笑いを込めてのこの応えである。
彩ちゃんにしかこんな話しはできないし…
「え、今更って?」
「えぇ、ホント今更じゃないですかぁ」
「え?」
「もぉ、なんだかんだいったってビッケくんにベッタリでしょうよぉ」
「え、ベッタリって?」
「もぉ、マジ、トボケるんですかぁ」
と、彩ちゃんは少し呆れ気味で言ってくる。
「え、あ、あぁ、うん…」
そう、彩ちゃん言う通り…
わたしはトボケていたつもりであった。
「ダメですよぉ、そんなおトボケは、わたしには通用しませんからねぇ…
それにわたしが一番の悠里さんの理解者なんですからぁ…
悠里さんの想いや考えなんてぇ、手に取る様に分かるんですからぁ…」
確かにそうである…
なんだかんだでこの彩ちゃんとは昔から、そしてこうして親密な関係になってもう10年以上になるからだ。
「もうビッケくんの存在を認めちゃえばぁ」
「え、あ、い、いや…」
「もうビッチ女は卒業しちゃえばいいんじゃないですかぁ」
「あ、い、いや、う…」
だが…
わたしは彩ちゃんに云われなくたって、そんな事はとうの昔から考えてはいたのだ。
だけど…
わたしとビッケ、和哉の間には9歳差という大きな年齢差という壁が立ち塞がっているのである。
「そんなぁ、年齢差なんてぇ、まだ今は考えなくたっていいんじゃないのかなぁ…」
と、こんな考え、迷い、想いも彩ちゃんにはすっかり見抜かれているのだ。
「今はまだぁ、もっと素直になっちゃえばぁ…
ホントはこの前の事で分かっているくせにぃ」
この前の事…
それはわたしのオックン事件の事である。
そのくらいに彩ちゃんは何でもわたしの事を分かっている、いや、理解してくれている存在といえたのだ…
「うーん…でも…」
「もぉ、でもってなんですかぁ?」
「え、あっ、うん…」