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第6章 2024年3月14日木曜日

　15

「それでもヤリたい？…
　そんなわたしとデキるの？…」

　それにはこんなあり得ない、クソ女、クソビッチ女の…
　クソな言葉、セリフが最適なんだ。

「あ、あ…う、うん…あ…
　や、ヤれます、ヤリたいです」
　するとこのバカな男も、クソな男に成り下がった言葉、セリフを吐いてきた。

「ふぅん、そう…こんなビッチとヤリたいんだぁ」

　そしてわたしは唇を舐めながら…

　この男を…

　コイツを…

　卑下する目で見つめていく。

　今夜のこのわたしにはちょうどよいクソ男じゃないか…


「もおっ、悠里さんっ」

　その時であった…

「えっ？」

　突然、後ろから…

「もぉ、こんなこったろうと思っていたわぁ」

　なんと…

「え、あ、彩ちゃん？」
　なんと突然、後ろから彩ちゃんの声が聞こえてきたのである。

「もぉ、ホントにぃ」
　そして彩ちゃんはやや怒った顔でわたしを見つめ、そう呆れた声で呟いてきたのだ。

「え、あ、彩ちゃんなんで？、店は？」

　わたしはなぜ彩ちゃんがここにいるのか？…
　慌ててしまう。

　しかし彩ちゃんはそんなわたしの様子など無視をして…

「ねぇアンタ…消えなよ…」
　と、今まで見たことがない、凄んた目と声で、このクソ男に言ったのだ。

「え、あ、は、はい」
　すると男は、そんな凄みのある彩ちゃんに一気に意気消沈し、いや違う、きっとビビったのだろう…
　それほどこの彩ちゃんには凄みと迫力があったのである。

「さ、消えな…」

「あ、は、はい」
　そして男は逃げるかの様に出ていった。

「よいしょ、ふぅぅ…」
　彩ちゃんはそう吐息を吐き、わたしの隣に座り…

「もぉ、絶対こんなことだろうって…」
　そう言いながら、わたしを見つめてくる。

「え、あ、あ、彩ちゃん、お店は？」