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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
18
「うん、はい、多分、ビッケちゃんのXツイートですよ」
「えっ、ビッケの?」
「はい、みつけちゃったんです」
そう言いながら彩ちゃんはそのスマホの画面をわたしに見える様に向けてきた。
その画面からは…
『Bikke』の文字が見える。
「び、ビッケのXツイート…」
「そうですよ、わたし出だしの触りの内容見ちゃいましたから…
ほぼビッケちゃんのXツイートで間違いないですね」
「あ、そうなんだ…」
彩ちゃんは内容を確認したと言ってきた。
「でね悠里さん、あ、いや、悠里さんにこの内容をぜひ見て欲しくて…」
「え、内容を?」
「はいそうですよ、そしたらいきなり居なくなっちゃうんですもん…
そしてあんなヤケになってさ…
あんなクソ男に…」
「や、ヤケになんか…なってないもん」
いや、ヤケになっていた…
「いいえ、嘘、ウソですぅ…
ぜーっ、絶対にぃ、ヤケに、ヤケクソ気味になってましたぁ…」
「ううん、なって…ないもん……」
いや、ヤケクソになっていた…
もう自分の心がどの方向に向かっているのか分からなくなってしまっていた。
そして…
そして、もう、どうでもよくなっていた…
あの男と、あんな男はタイプでは無かったのだが…
あの男と寝て…
抱かれて…
後悔して…
心がグチャグチャになって…
思い切り自分を卑下し…
どん底まで落ち込んで…
そして…
そして…
和哉、ビッケにわたしはふさわしくない女なんだ…
クソ女、クソビッチ女だと自覚をし…
ビッケを…
和哉を…
いや和哉に…
できれば…
嫌われたかった…
「それが…ヤケクソって言うんですよっ」
「えっ?」
すると彩ちゃんは、そんなわたしのこの脳裏の逡巡していた想いがまるでわかった、聞こえたかの感じでそう言ってきたのである…
「それが、ヤケクソなんですよ」
「え、あ…」
「もう…いいんじゃないんですか?」
「え、いいって?」
「もうビッチ女は…」
卒業しても…
いいんじゃないんですかぁ…
「うん、はい、多分、ビッケちゃんのXツイートですよ」
「えっ、ビッケの?」
「はい、みつけちゃったんです」
そう言いながら彩ちゃんはそのスマホの画面をわたしに見える様に向けてきた。
その画面からは…
『Bikke』の文字が見える。
「び、ビッケのXツイート…」
「そうですよ、わたし出だしの触りの内容見ちゃいましたから…
ほぼビッケちゃんのXツイートで間違いないですね」
「あ、そうなんだ…」
彩ちゃんは内容を確認したと言ってきた。
「でね悠里さん、あ、いや、悠里さんにこの内容をぜひ見て欲しくて…」
「え、内容を?」
「はいそうですよ、そしたらいきなり居なくなっちゃうんですもん…
そしてあんなヤケになってさ…
あんなクソ男に…」
「や、ヤケになんか…なってないもん」
いや、ヤケになっていた…
「いいえ、嘘、ウソですぅ…
ぜーっ、絶対にぃ、ヤケに、ヤケクソ気味になってましたぁ…」
「ううん、なって…ないもん……」
いや、ヤケクソになっていた…
もう自分の心がどの方向に向かっているのか分からなくなってしまっていた。
そして…
そして、もう、どうでもよくなっていた…
あの男と、あんな男はタイプでは無かったのだが…
あの男と寝て…
抱かれて…
後悔して…
心がグチャグチャになって…
思い切り自分を卑下し…
どん底まで落ち込んで…
そして…
そして…
和哉、ビッケにわたしはふさわしくない女なんだ…
クソ女、クソビッチ女だと自覚をし…
ビッケを…
和哉を…
いや和哉に…
できれば…
嫌われたかった…
「それが…ヤケクソって言うんですよっ」
「えっ?」
すると彩ちゃんは、そんなわたしのこの脳裏の逡巡していた想いがまるでわかった、聞こえたかの感じでそう言ってきたのである…
「それが、ヤケクソなんですよ」
「え、あ…」
「もう…いいんじゃないんですか?」
「え、いいって?」
「もうビッチ女は…」
卒業しても…
いいんじゃないんですかぁ…