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The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
21
「これを見ればぁ、ビッケちゃんの…」
そう言って彩ちゃんは画面を操作しながらわたしに向けてくる。
『2024年2月14日
ヤバい、Mさんからバレンタインのマジチョコもらってしまった』
『Mさんからは意外だ』
『Yさんからももらえた』
『でも…ちょっと、まだちょっとなんだよなぁ』
『もらえただけマシか、よかった♡』
『それに♡♡できたし』
『でもまだなんとなくぎごちない』
え、バレンタインのマジチョコ?…
Mさんて?…
ぎごちないって?…
わたしは少しドキドキしてきていた。
なぜなら、わたしはビッケのプライベートのこと、そして仕事のこと等…
実は殆ど何も知らないからだ。
本当は知りたくて、興味津々な想いは多々あったのだが…
なんとなく、わたしからは聞きづらかったのである。
だって心の中にはビッケに対してのストッパーがあったから…
そしてバレンタインの夜は、あの夜はまだ、色々な、ザワザワとした騒めきや心の揺らぎに揺れに揺れている最中でもあり、また、足掻きにあがいていて、その2日後には、彼、そうオックンという存在に逃げようと藻掻いていた真っ最中でもあったから。
やっぱり…
聡明なビッケには確実にわたしの不惑な揺らぎは、このツイートを見る限り伝わっていたようだった。
『2月16日
Mさんから食事に誘われた』
『迷いに迷ったが金曜日の夜はYさんの誘いの確率がかなり高いから断った』
『だけど最近のYさんの誘いは半分に減っている』
『もう…』
『Yさんから明日からの土日は遠征試合だ…と、ラインがきた』
『聞いてない』
『ザワザワする』
『明日は休日出勤、少し気が晴れるかも』
『2月17日
やはり休日出勤のMさんからまた食事に誘われ行く事にした』
『連チャンの誘いは断りずらいしYさんはいないから』
え、あ、わたしがオックンと偶然に会った夜だ…
え、あ、あの夜に…
ドキドキがザワザワへと変わっていく。
「これを見ればぁ、ビッケちゃんの…」
そう言って彩ちゃんは画面を操作しながらわたしに向けてくる。
『2024年2月14日
ヤバい、Mさんからバレンタインのマジチョコもらってしまった』
『Mさんからは意外だ』
『Yさんからももらえた』
『でも…ちょっと、まだちょっとなんだよなぁ』
『もらえただけマシか、よかった♡』
『それに♡♡できたし』
『でもまだなんとなくぎごちない』
え、バレンタインのマジチョコ?…
Mさんて?…
ぎごちないって?…
わたしは少しドキドキしてきていた。
なぜなら、わたしはビッケのプライベートのこと、そして仕事のこと等…
実は殆ど何も知らないからだ。
本当は知りたくて、興味津々な想いは多々あったのだが…
なんとなく、わたしからは聞きづらかったのである。
だって心の中にはビッケに対してのストッパーがあったから…
そしてバレンタインの夜は、あの夜はまだ、色々な、ザワザワとした騒めきや心の揺らぎに揺れに揺れている最中でもあり、また、足掻きにあがいていて、その2日後には、彼、そうオックンという存在に逃げようと藻掻いていた真っ最中でもあったから。
やっぱり…
聡明なビッケには確実にわたしの不惑な揺らぎは、このツイートを見る限り伝わっていたようだった。
『2月16日
Mさんから食事に誘われた』
『迷いに迷ったが金曜日の夜はYさんの誘いの確率がかなり高いから断った』
『だけど最近のYさんの誘いは半分に減っている』
『もう…』
『Yさんから明日からの土日は遠征試合だ…と、ラインがきた』
『聞いてない』
『ザワザワする』
『明日は休日出勤、少し気が晴れるかも』
『2月17日
やはり休日出勤のMさんからまた食事に誘われ行く事にした』
『連チャンの誘いは断りずらいしYさんはいないから』
え、あ、わたしがオックンと偶然に会った夜だ…
え、あ、あの夜に…
ドキドキがザワザワへと変わっていく。