この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
The Bitch (ザ、ビッチ)
第6章 2024年3月14日木曜日
27
そんなわたしとビッケの隙間に、このМさんというビッケの同僚がスッと入り込んだのである…
なにかが起きてもおかしくない、いや、必然といえると思われる。
だから、このわたしのザワザワとした騒めきは…
嫉妬心…
ジェラシー…
ヤキモチ…
でもそんな想いは、わたしの中では…
本当は、あり得ないルール違反である…
そうルール違反…
だってわたしが今までさんざんしてきた事の鏡返しの様なものなのだから。
そうさんざんしてきた…
ビッチな、クソ女の所業の裏返しなのだから。
それなのにわたしは…
嫉妬心をなんて…
「ふうぅ…」
わたしはそんな自分の騒めきの意味の自覚に、思わず吐息を、いや、ため息を漏らしてしまう。
「うふ、やっぱ悠里さんは少し変わりましたねぇ」
すると彩ちゃんがそんなわたしのため息の意味を感じとり、そう優しく呟いてきたのだ。
「え、少し変わったって?」
思わず問い返すのだが…
「いいことなんじゃないんですかぁ」
と、曖昧にはぐらかしてくる。
そして…
「実はわたしもこの先のツィートはまだ読んでないんですよ」
そう言いながら指先を動かし、先へとスクロールしていく。
ザワザワザワザワ…
2月23日…
ビッケの空白の3日間を経ての2日目の…
わたしの知らないビッケの日常の呟きの記し。
『2月23日
今日もまだYさんはアレが終わらないみたい』
『早く逢いたい』
『早く終わってほしい』
『早く会いたい、そうすれば…』
『またМさんに食事に誘われ、断れない自分がいる』
「あ、ねぇ、やっぱり…」
もうこの先は知りたくない…
「ダメですよ、ダメ、ちゃんと見て、読んで、ビッケちゃんの想いを感じないと…」
彩ちゃんはそう言ってくる。
「で、でも…」
「あ、いや、きっとビッケちゃんは万が一読まれるの分かってるはずだし…」
そう、こうしてネット上に掲げているのだから、その覚悟は勿論あるとは思うのだが…
「それにこの今の沈黙の意味が分かるかもしれないし…」
そうなんだ、元々はこのホワイトデーの前後のビッケの謎の沈黙が分かるかも…
と、彩ちゃんが見つけてきたこのツィートであるのだから。
そんなわたしとビッケの隙間に、このМさんというビッケの同僚がスッと入り込んだのである…
なにかが起きてもおかしくない、いや、必然といえると思われる。
だから、このわたしのザワザワとした騒めきは…
嫉妬心…
ジェラシー…
ヤキモチ…
でもそんな想いは、わたしの中では…
本当は、あり得ないルール違反である…
そうルール違反…
だってわたしが今までさんざんしてきた事の鏡返しの様なものなのだから。
そうさんざんしてきた…
ビッチな、クソ女の所業の裏返しなのだから。
それなのにわたしは…
嫉妬心をなんて…
「ふうぅ…」
わたしはそんな自分の騒めきの意味の自覚に、思わず吐息を、いや、ため息を漏らしてしまう。
「うふ、やっぱ悠里さんは少し変わりましたねぇ」
すると彩ちゃんがそんなわたしのため息の意味を感じとり、そう優しく呟いてきたのだ。
「え、少し変わったって?」
思わず問い返すのだが…
「いいことなんじゃないんですかぁ」
と、曖昧にはぐらかしてくる。
そして…
「実はわたしもこの先のツィートはまだ読んでないんですよ」
そう言いながら指先を動かし、先へとスクロールしていく。
ザワザワザワザワ…
2月23日…
ビッケの空白の3日間を経ての2日目の…
わたしの知らないビッケの日常の呟きの記し。
『2月23日
今日もまだYさんはアレが終わらないみたい』
『早く逢いたい』
『早く終わってほしい』
『早く会いたい、そうすれば…』
『またМさんに食事に誘われ、断れない自分がいる』
「あ、ねぇ、やっぱり…」
もうこの先は知りたくない…
「ダメですよ、ダメ、ちゃんと見て、読んで、ビッケちゃんの想いを感じないと…」
彩ちゃんはそう言ってくる。
「で、でも…」
「あ、いや、きっとビッケちゃんは万が一読まれるの分かってるはずだし…」
そう、こうしてネット上に掲げているのだから、その覚悟は勿論あるとは思うのだが…
「それにこの今の沈黙の意味が分かるかもしれないし…」
そうなんだ、元々はこのホワイトデーの前後のビッケの謎の沈黙が分かるかも…
と、彩ちゃんが見つけてきたこのツィートであるのだから。