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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日
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 大好きな男のスマホを偶然に拾い、そして中身を覗き見てしまう…
 それは女として仕方ない事といえるかもしれない。

 わたしはそんな彼女の想い、行動に同情してしまっていた、そしてそれは、年上の、元教師としての…
 わたしの仮面を被ったオンナとしての偽善の、そして上から目線な、高慢な想いなんだとも思ってきていた。

 ………そしてその和哉のスマホには、いや、発着信履歴やLINEの履歴には
『美紀谷悠里』という名前が頻繁に出てきていて…
 え?『美紀谷悠里』ってあの〇〇女子高校の先生?って直ぐに分かって………

 そう、わたしの『美紀谷』という苗字は珍しく、そう簡単に、周りにはいないから。
 
…………だから、えっ、あの『Y』ってまさか美紀谷ゆり先生のYの事なの?
 って思わずLINEの内容を読んでしまうと…
『好きだ』『愛してる』『早く逢いたい』『早くやりたい』等々の愛の台詞のオンパレードで……………

 そう、和哉からのLINEの内容はほぼそれ、そんな内容、言葉ばかりが乱立し、わたしからの返信はほぼなく…
 あるのは『今夜』『OK』『了解』くらいな単語の羅列のみの筈。

…………だから、え、まさか、あの美紀谷先生と付き合っているの?
 まさか、そんな、年齢差があり過ぎだし、第一に接点が無さ過ぎだし。
 それで余計に気になっちゃって、ますますスマホの検索、あ、いや、詮索の衝動が止まらなくなってしまって…
 ついにXツイッターの存在を見つけてしまったんです。
 そしたらその内容が………

「あ、あの…わ、Yさん、ゆ、悠里さんの存在が、か、彼女じゃ、あ、ううん、Xツイッターを読む限り彼女みたいな、あ、いや、ま、まるでせ、セフレみたいに?…」
 と、Мさん、いや、麻耶さんが訊いてきた、あ、ううん、呟いたみたいな。

 わたしはそんな彼女を、М、麻耶さんの事を…
 
 そう、それは、まるであの頃のわたし…
 それは高校教師であり、バスケ監督先生と呼ばれ存在していたあの頃のわたしみたいな目で…
 つまりわたしは先生でありバスケ監督であり大人のオンナとして、子供の、教え子の生徒を見るみたいな上からの高慢な目線で少し離れた距離感で彼女を見て、話しを聞いていた。

 そうそれは、高慢で傲慢な、相手を、彼女を、Мさんを、いや麻耶さんを見下した目ともいえるかもしれない…



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