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The Bitch (ザ、ビッチ)
第2章 2024年2月17日土曜日
 33

 わたしはそんなビッケ、和哉のキスに…
 心もカラダも震え、蕩けさせられてしまい、脱力し、玄関の上がり框でカラダを完全に預けてしまう。

「は…ぁ………」

 ビッケの貪るようなキスに抗えない、いや、違う…
 ビッケ、和哉に対しての想いを再認識してしまっていた。

 ピチャ、ピチャ…
 吸われる唇、舌先の湿った音が耳に響いてくる。

「ゆ、悠里さん…」
 ビッケは一言そう囁き、更にわたしをキツく抱き締め、そして唇を、舌先を吸うかの様な激しいキスをしてきた。

 あぁ、ダメ…

 あぁ、ビッケぇ…

 あぁ、和哉ぁ…

 わたしは…

 わたしはやっぱり…

 わたしはやっぱりキミのことが…


「あ…ん…やっ………んっ…」

「ふうっ」

 その時、なんとビッケは…
 わたしを一気に抱き抱えたのだ。

「あ…………」
 まさかの、お姫様抱っこである。

 そしてそのまま寝室に入り…

「あんっ」

 ベッドに寝かされ…

「んっ……」

 間髪を入れずに再び唇を塞ぐ様にキスをして…
 抱いてきたのだ。

「あ……ん……」

「ゆ、ゆり…さ…ん……」
 ビッケの手がスカートの中に入ってきた。

「…っんっ…」
 そしてノーパンの…

 さっきオックンにストッキングを脱がされたままの、ノーパンの股間に…

「はぁんっ、っく…」

 既に欲情でびしょ濡れのアソコに…

「んっ、や、あん…」

 ビッケの指先が触れて、いや、愛してくれてきたのだ。

 あぁ、かずやぁ…

 その指先の愛撫の快感に、心が震えてしまう。
 

「はぁっ、ううっ、あぁん」

 そしてここ約三ヶ月以上…

 わたしと何度も、何度となく逢瀬を重ね…

 いや、セフレとして…

 ううん、違う…

 違うんだ…
 






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