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The Bitch (ザ、ビッチ)
第2章 2024年2月17日土曜日
 34

 そしてここ約三ヶ月以上、わたしと何度も、何度となく逢瀬を重ね、いや、セフレとして…

 ううん、違う、違うんだ…

「はぁっくうぅぅぅ…」
 
 何度、幾夜と抱いて、わたしのカラダのウィークポイントを…

 わたしの快感のスイッチの殆どを…

 ほぼ理解している彼、ビッケ、和哉の、この僅かな指先の愛撫のタッチに…

「あぁ…っくうぅぅ………」

 瞬く間にイカされてしまったのだ。


「はぁ、ぁぁ……っくぅ……」
 わたしは和哉にしがみつき、絶頂感に震え…心を蕩かせていく。

「はぁ、か、ぁ、び、ビッケぇぇ…」

「ゆ、ゆりさん…」

 わたしは絶頂感に震えながら、名前を呼び…
 唇を求める。

「あ、び、ぁ、か、かずやぁ…」

 そして、和哉の唇を求めながら…

 あぁ…

 わたしは…

 わたしは…

 ビッケを…

 いや、違う…
 
 セフレのビッケじゃ無く…

 あぁ…

 で、でも…

「あ、ゆ、ゆりさん…」

 和哉はそんなわたしの唇と舌を受け、絡めながら…

「ゆ、ゆりさん、す、好きっす…

 あ、あ、愛してますっ…」

 あぁ…

 わたしはその言葉に心が震え、いや、蕩け、溶ろけ、融ろけ…

「は、ふ、ぁ、ぁぁ、わ、わた…」

 そう…

 わたしは彼を…

 ビッケを…

 ううん、和哉を…

 セフレではなく…

 もやはセフレとしてでは無く…

 一人の男として…

 い、いや、違う…

 違うんだ…

 これはヤツ、そう、さっきのオックンのせい…

 さっきの不完全燃焼の欲求不満の疼きのせい…

 勘違いなんだ…

 ダメよ、流されちゃ…

「は、ふ、ち、ちが……あっ、んっくぅぅ…」

 なんと和哉はわたしを見つめながら…
 挿入れてきたのだ。

「はぁっ、うっくうぅぅ…」

「ゆ、ゆりさん、あ、愛してるっす」

「んっ、か、かず…わ、わたしもぉ…

 あ、あ……し…て…ぁぁ…」

 わたしも和哉を愛してる…

 いや、愛してることが…

 わかってしまった…


「わ、わたしも…あ、愛してる…

 あ、あぁ、好きっ、愛してるっ…」


 セフレのビッケではなく…

 可愛い年下の男の子としてではなく…

 一人の男として愛してしまった、いや、愛していると…

 はっきりと分かったのだ…





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