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The Bitch (ザ、ビッチ)
第2章 2024年2月17日土曜日
40
「本当に悠里さんはツンデレっすよね」
わたしを抱き締めキスをしてきたビッケ、いや、和哉が唇を離し…
そう囁いてきた。
「え、あ、う、うるさいわよ」
そんな和哉に必死に、いや、精一杯にキツイ目をした…
ううん、キツイ目をしたつもりで睨めつけた…
いいや、違う…
睨めつけたつもりでそう言葉を返したのだが…
「ほら、そういうところも…ツンデレなんすよねぇ」
と、まるでわたしの心の全てを見透かしたかの様な顔をしながら言ってくる。
それは、いや、その顔、目は…
『本当は僕の事が大好きで、愛しているくせに…』
そんな和哉の想いをわたしの心に語り掛けてきてくるのだ。
「え、あ、も、もう…」
だけどわたしは…
ズバリと心の中を見透かされてしまい、言葉を返せない。
だって…
だって、本当に…
ビッケを…
和哉を…
いや、和哉の存在を…
ペット的なセフレとしてではなく…
一人の男、彼氏、いや、愛しい男として、心の中で認めてしまったから。
和哉の存在感を、いいや、存在価値を認めてしまったのだ…
それはわたしにとって大切な…
「もう、うるさいから」
わたしはそれを認めてしまい、そして和哉に見透かされてしまったことが悔しくて…
いや、違う…
恥ずかしくて…
いつの間にか、立場が逆転してしまったのが…
和哉を大好きで愛しているという事が分かった事が恥ずかしくて…
それをツンデレと称された事が恥ずかしくて…
わたしは後ろを向いてしまった。
「あっ…」
すると和哉はそんなわたしを後ろから羽交い締めに抱き締めてきて…
「そんなツンデレさんの悠里さんが…
大好きっす…」
そう囁いてきたのだ。
「あ…」
心が震えてしまう…
「大好きっす…
大好きっす…
大好きっす…」
そして和哉は、そう繰り返し囁いてきた。
もうわたしはダメだった…
心が震え、蕩け、溶ろけ、融ろけ…
抗えない。
「あ…わ、わ……」
だけど…
最後の抵抗で…
いや違う…
ただ恥ずかしいだけなのかもしれないが…
『わたしも大好き』を言わない、いや、 言葉に出せなかっただけかもしれないが…
言わなかった。
「本当に悠里さんはツンデレっすよね」
わたしを抱き締めキスをしてきたビッケ、いや、和哉が唇を離し…
そう囁いてきた。
「え、あ、う、うるさいわよ」
そんな和哉に必死に、いや、精一杯にキツイ目をした…
ううん、キツイ目をしたつもりで睨めつけた…
いいや、違う…
睨めつけたつもりでそう言葉を返したのだが…
「ほら、そういうところも…ツンデレなんすよねぇ」
と、まるでわたしの心の全てを見透かしたかの様な顔をしながら言ってくる。
それは、いや、その顔、目は…
『本当は僕の事が大好きで、愛しているくせに…』
そんな和哉の想いをわたしの心に語り掛けてきてくるのだ。
「え、あ、も、もう…」
だけどわたしは…
ズバリと心の中を見透かされてしまい、言葉を返せない。
だって…
だって、本当に…
ビッケを…
和哉を…
いや、和哉の存在を…
ペット的なセフレとしてではなく…
一人の男、彼氏、いや、愛しい男として、心の中で認めてしまったから。
和哉の存在感を、いいや、存在価値を認めてしまったのだ…
それはわたしにとって大切な…
「もう、うるさいから」
わたしはそれを認めてしまい、そして和哉に見透かされてしまったことが悔しくて…
いや、違う…
恥ずかしくて…
いつの間にか、立場が逆転してしまったのが…
和哉を大好きで愛しているという事が分かった事が恥ずかしくて…
それをツンデレと称された事が恥ずかしくて…
わたしは後ろを向いてしまった。
「あっ…」
すると和哉はそんなわたしを後ろから羽交い締めに抱き締めてきて…
「そんなツンデレさんの悠里さんが…
大好きっす…」
そう囁いてきたのだ。
「あ…」
心が震えてしまう…
「大好きっす…
大好きっす…
大好きっす…」
そして和哉は、そう繰り返し囁いてきた。
もうわたしはダメだった…
心が震え、蕩け、溶ろけ、融ろけ…
抗えない。
「あ…わ、わ……」
だけど…
最後の抵抗で…
いや違う…
ただ恥ずかしいだけなのかもしれないが…
『わたしも大好き』を言わない、いや、 言葉に出せなかっただけかもしれないが…
言わなかった。