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The Bitch (ザ、ビッチ)
第3章 2024年2月18日日曜日
4
つまりは、好きな、愛した男は、どうせまた失ってしまうのだから、失うことが怖いから…
だから、そんな浮かれて簡単に男を好きに、愛するな…
と、醒めたのではなく、無意識に、自分にそう戒めたのだ。
そしてその無意識な自らの戒めが、醒めた思いとなって自覚をし…
確かにあの時から急に、和哉に対して可愛いく、愛しく思う様になりつつあった心が…
離れ、消え始めていた。
だけどわたしはそんな自分の心の変化を和哉には悟られないようにと…
また、そのトラウマの想いを自分では認めたくなかったのだろう…
そんな想いをただ単に…
『この男に飽きた…』
『わたしはだいたい三ヶ月で男に飽きてしまう…』
と、わたしは無意識に、そう自分に都合良く言い訳をしていたのだと思う。
そして和哉はそんなわたしの心の中の想いの流れ、葛藤、移り変わり等は分かるはずも無いのだが…
敏感に察知をしていたのだと思われる。
それが…
『あ、い、いや違うっす…
じ、実は、あの、あの時からなんか悠里さんが変わった感じがしていて…』
という言葉であり…
少し遡る先の…
『な、なんか、愛しくて、堪らなくなっちゃって…
な、なんかヤらないと…
い、挿入れていないと…
どっか行っちゃうみたいな感覚になっちゃってぇ…』
という言葉に繋がるのだと、わたしには思われたのだ。
そしてそれは昨夜のオックンとの不完全な逢瀬のせいでもあり…
いや確かに昨夜までは、わたしの心は和哉から離れ、いいや、完全にオックンとの逢瀬をきっかけにして終わりにしようとまで思い、考えていた。
『三ヶ月で飽きる…』
その過去のトラウマを無意識にその思いで自分に対して言い訳をし、自らの心を正当化させていたから…
引きずる和哉への想いをオックンによって消そうと必死でいたのだと思う。
だが、それは未遂となり、不完全燃焼となり、いや違うのだ…
違う…
今、いま、この目の前にいる和哉を見つめてはっきりとわかった…
そして自分の心の想いを自覚し、認めた。
不完全燃焼ではなく…
『焼けぼっくいに火が再び燃えた』
という、完全に和哉に対しての愛を、愛情を認識をし、認め…
そして心のトラウマを払拭した、いや、しようという強い衝動が心に湧き起こって、昂ぶってきているのだ。
つまりは、好きな、愛した男は、どうせまた失ってしまうのだから、失うことが怖いから…
だから、そんな浮かれて簡単に男を好きに、愛するな…
と、醒めたのではなく、無意識に、自分にそう戒めたのだ。
そしてその無意識な自らの戒めが、醒めた思いとなって自覚をし…
確かにあの時から急に、和哉に対して可愛いく、愛しく思う様になりつつあった心が…
離れ、消え始めていた。
だけどわたしはそんな自分の心の変化を和哉には悟られないようにと…
また、そのトラウマの想いを自分では認めたくなかったのだろう…
そんな想いをただ単に…
『この男に飽きた…』
『わたしはだいたい三ヶ月で男に飽きてしまう…』
と、わたしは無意識に、そう自分に都合良く言い訳をしていたのだと思う。
そして和哉はそんなわたしの心の中の想いの流れ、葛藤、移り変わり等は分かるはずも無いのだが…
敏感に察知をしていたのだと思われる。
それが…
『あ、い、いや違うっす…
じ、実は、あの、あの時からなんか悠里さんが変わった感じがしていて…』
という言葉であり…
少し遡る先の…
『な、なんか、愛しくて、堪らなくなっちゃって…
な、なんかヤらないと…
い、挿入れていないと…
どっか行っちゃうみたいな感覚になっちゃってぇ…』
という言葉に繋がるのだと、わたしには思われたのだ。
そしてそれは昨夜のオックンとの不完全な逢瀬のせいでもあり…
いや確かに昨夜までは、わたしの心は和哉から離れ、いいや、完全にオックンとの逢瀬をきっかけにして終わりにしようとまで思い、考えていた。
『三ヶ月で飽きる…』
その過去のトラウマを無意識にその思いで自分に対して言い訳をし、自らの心を正当化させていたから…
引きずる和哉への想いをオックンによって消そうと必死でいたのだと思う。
だが、それは未遂となり、不完全燃焼となり、いや違うのだ…
違う…
今、いま、この目の前にいる和哉を見つめてはっきりとわかった…
そして自分の心の想いを自覚し、認めた。
不完全燃焼ではなく…
『焼けぼっくいに火が再び燃えた』
という、完全に和哉に対しての愛を、愛情を認識をし、認め…
そして心のトラウマを払拭した、いや、しようという強い衝動が心に湧き起こって、昂ぶってきているのだ。