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The Bitch (ザ、ビッチ)
第3章 2024年2月18日日曜日
 5

 それは不完全燃焼ではなく…
『焼けぼっくいに火が再び燃えた』
 という、完全に和哉に対しての愛を、愛情の認識をし、認め…
 そして心のトラウマを払拭した、いや、しようという強い衝動が心に湧き起こって、昂ぶってきているのだ。

 和哉の…
『挿入れてなくちゃ逃げて、消えちゃうかも…』
 そんな想いが、彼によるこの激しく長い時間の逢瀬によって再び、わたしの心を燃え上がらせ…
 快感と絶頂感という、オスとメスにあるシンプルで単純な交わりでまた再びしっかりと繋がったのだと思われる。

「逃げないわよ…」

「え?」

「どこにも行かないわよ…」

「え?」
 そんな心の想いを再認識し、わたしはつい、いや、無意識にそう呟いた。

 そう、それは和哉に対してというよりは、自分自身の心に呟いた…
 そんな無意識の言葉が声に出た感じであった。

「そ、そうっすよね」
 そして和哉はそんなわたしの独り言の様な呟きに、そう明るく応えてくる。

「え、あ、う、うん…
 どこにも行かないわよ…
 ここに……いるわ」

 深い意味は無かった…

 自然にそう言葉が出た。

 だって…
 
 だってわたしは…

「そ、そう、そうっすよね」

「うん…そう…ここにいる」

 だってわたしは…

 わたしは和哉への愛情を…

 認めたから…
 
 大好きだから…

「ゆ、悠里さん…」
 そして和哉は、そんな感極まった声でわたしを抱き寄せてきた。

 おそらく、和哉にはこの、こんなわたしの心の想いは伝わって…
 いや、明朗な和哉には分かった筈である。

 だがわたしは、和哉曰く…
『ツンデレ』な女なのである。

 そして9歳も歳上な、他校とはいえ、元高校教師であるのだ…
 



 
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