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The Bitch (ザ、ビッチ)
第3章 2024年2月18日日曜日
 7

「ち、違うっすよぉ…
 あ、そ、それより、悠里さん、今日も試合じゃなかったんすか?」

 わたしは和哉に対してマウントを取れた筈だったのだが…

「え、あ…」

 そんな、突然の、今更の、逆転のカウンターパンチを喰らってしまった…

「昨日の土曜、今日の日曜って遠征試合って言ってませんでした?
 今日、今更っすけど、大丈夫だったんすかぁ?」
 と、和哉は…

「え、あ、う、うん…」

 わたしの嘘なんて全て見透かしている…
 そんな目をしながら、いや、そういう目でわたしを見つめながら、訊いてきたのだ。

「あ…う…うん……」

 わたしは咄嗟のウソが出なかった…

 それに朝から夕方までの約8時間もわたしを抱きまくり、ヤりまくったくせに、今更なそんな質問なんて…
 わたしのツンデレをイジる質問に違いないのだ。

 だが、わたしは…
 その応えに窮してしまう。

「え…う、うん…」

 そしてわたしは困り果て、開き直って…
『試合なんてウソよ…』
 と、言おうとした瞬間であった。

「ふ…」

「あっ」
 なんと和哉は、わたしを後ろから抱き締めてきたのだ。

 そして…

「ふ…ホント、悠里さんは…
 ツンデレっすよねぇ…
 ツンデレさんなんだからぁ…」

「あん…」
 後ろから抱き締め、耳元でそう囁きながら、わたしの耳たぶを甘噛みしてきた。

 わたしはその耳たぶの甘噛みに、ビクンと震えてしまう…

 そして…
 背中に、和哉の固いモノの感触が当たってきていた。

 え、まだ勃つんだ…

 わたしは半分呆れてしまうのだが…

「ホント、ツンデレさんすよねぇ…」

 その和哉の言葉に…

 否定も肯定もできずに…

 いや、少し悔しくて…

 でも言葉を、応えを返せないから…

「あうっ」

 今度はわたしが…

 いや、わたしから、その固い和哉自身のモノを握ってやったのだ…

「ほ、ほら、やっぱり、ヤりたいだけじゃん…」
 
「あ、い、いや…」

 そう言って、強く握り、振り返り、キスをしていく…
 いや、キスで誤摩化したのだ。

 そしてまた…

 和哉に抱かれ、愛された…

 いいや、ヤらせて誤摩化し…

 ウヤムヤにしたのだ。


 いいの…

 もう…

 大好き、いや、愛しているから…

 


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