この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
The Bitch (ザ、ビッチ)
第3章 2024年2月18日日曜日
 9

  本当に彼の、和哉の気持ちは伝わってはきているから嬉しいのだが…

「ま、この話しは無し…
 聞かなかったことにするからね」
 と、わたしは心の想いとは裏腹に、出来るだけ穏やかな笑顔を゙浮かべたつもりで…
「それよりもお腹空いたわぁ…
 誰かさんの変態的な性欲のせいでクタクタだし、腰は痛いしさぁ」
 だが、本当にお腹が空いていた。

 現在…
 18時半過ぎ、いや、もう間もなく19時になる。

「あ……は、はい…」
 和哉は少しだけ不満そうな顔を、いや、一瞬だけしたのだが…
 聡明な彼はそれ以上話しても無駄だと察したのだろう。

「そういえば僕もお腹ペコペコっす」

 そして…
 この彼の言葉により、二人の気持ちはスッと切り替えられた。

「うん、どこか食べに行こうかぁ?」
 わたしは料理は作らない、いや、ほぼ苦手であり、そしてそのせいもあって冷蔵庫はほぼ空っぽである。

 その代わりにこのマンションの一階フロアにはコンビニがあり、そこがわたしの冷蔵庫代わりともなっていた。

「うーん、でも食べに行くのも億劫だわ…
 出前でも取り寄せる?」

 昨夜からヤリまくりだから、シャワーも浴びたいし、なによりカラダが、腰が痛いし、疲労困憊である…

「そうっすね、○ーバーしますか?」

 そしてピザとフライドチキンを取り寄せる事にした…

「じゃあさぁ、シャワー浴びてくるわね…
 誰かさんのせいで汗ばんでるしぃ」
 と、少しイヤミを言って浴室に入った。

 だが、本当は…
 心地よい疲労と余韻であったのだ。

 そして、和哉への愛情の認識を、いや、再認識と、彼の強い気持ちも解り、嬉しい想い、思いで心は秘かに昂ぶっていたのだが…
 決してそれは彼に、和哉に、ビッケには伝えたくは無かった。

 この想い、思い、これだけは心に秘めておく…
 じゃないとこの先どんどん苦しくなっていくから。

 ある意味、これはさんざん経験してきた不倫の想いと…

 いや、真逆ではあるが、最終的には同じ結果になることは…
 明白であり、分かっていた。

 ペットのセフレでは無く…

 これからは大好きなセフレとしての想い、思いを保っていこう。

 わたしはシャワーを浴びながら、そう考えていた…





/120ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ